論述演習(中世欧州史)Aiichiro Kohno

 

1 トゥール=ポワティエ間の戦い

 

問 中世のトゥール・ポワティエにおけるヨーロッパ勢力と非ヨーロッパ勢力の間の戦争について、キリスト教との関連から100字以内で述べよ。

(東京学芸大学)

 

【解説】

◎方針→「キリスト教との関連」に注意

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ポイント】

1.戦いを簡潔に述べる

2.戦いの位置づけ

3.「マホメットなくしてシャルルマーニュなし」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2 商業の復活

 

問 11、12世紀の西欧商業の発展は、中世における「商業の復活」と呼ばれる。なぜ、「誕生」や「成立」ではなく「復活」なのか、35字で説明せよ。(岡山大)

 

【解説】

◎方針→字数が極度に少ない。言えることは限られている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ポイント】

1.復活とは?以前の商業を述べる。

2.それが復活したことを言い換える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3 百年戦争

 

問 百年戦争を原因に、英仏間でのフランドル地方をめぐる利害衝突が挙げられる。イギリスにとり、同地方はなぜ重要な地域であったのか、30字以内で述べよ。(東京大)

 

【解説】

◎方針→イギリスにとってどう重要か?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ポイント】

●フランドル地方が羊毛の輸出先として重要であった点だけに絞る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4 十字軍

 

問 十字軍遠征の歴史的意義を100字以内で述べよ。

(東京学芸大)

 

【解説】

◎方針→政治・経済・宗教の点から述べる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ポイント】

1.「歴史的意義」を述べるのであって、背景や経過を述べるのではない。

2.イスラム世界への反撃、西欧世界の対外拡大

3.中世封建社会の崩壊

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5 封建社会の特質

 

問 フランク王国の分裂後13世紀にかけて、西ヨーロッパに新しく成立した封建社会の特質を、成立に至る歴史的経過とともに100字以内で述べよ。

(立教大・法)

 

【解説】

◎方針→封建制度は2つの制度から構成される。その2つと歴史的経過について何を書くか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ポイント】

1.成立の経緯には背景としての民族移動の混乱と、封建制の制度的起源を盛り込む。

2.特質には、双務契約的な主従関係や分権的性格などを触れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6 中世の都市

 

問 以下の史料は、神聖ローマ帝国の都市ゴスラーにおける1219年の都市法の一部である。ここに宣言されているヨーロッパ中世都市の「自由」の内容と性格について、具体的に200字以内で記せ。

「もしもあるよその者がこの都市に居住のためにやって来て、そこで一年と一日滞在する間、その者の隷属身分について訴えられ、立証され、自供させられることがなければ、他の市民たちと共通の自由を享受すべきである。そして誰であれその者を自分の隷属民とみなしてはならない。」

(一橋大)

 

【解説】

◎方針→良いところ・悪いところに分けて述べる。

 

 

 

 

 

 

 

 

【ポイント】

1.「自由」の内容は外部権力からの自立性を中心に。

2.性格は近代の個人的自由はなく、都市内では不自由だった点をまとめる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7 東ヨーロッパ

 

問 キエフ公国とモスクワ大公国のそれぞれについて、歴代君主の中からビザンツ帝国の影響を最も強く受けたとみなされる人物を一人ずつ選んでその名前を記し、彼らがそれぞれどのような仕方でビザンツ帝国とのかかわりをもち、どのような点でビザンツ帝国の影響を受けたかを150字以内で述べよ。(京都大)

 

【解説】

◎方針→それぞれの人物は決まっている。それぞれについてビザンツとの関係をまとめる。

 

キエフ公国 皇帝;____________

 

 

 

 

 

モスクワ大公国 皇帝;____________

 

 

 

 

 

 

【ポイント】

1.2人がギリシア正教とビザンツ皇帝の理念をどう利用したか?

2.設問に沿って論述。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8 教皇

 

問 グレゴリウス7世の教会改革とその帰結を、以下の語句を用いて150字以内で説明せよ。但し、使用した語句には下線をつけること。

ハインリヒ4世 叙任権闘争 ウォルムス協約 インノケンティウス3世 (岡山大・改)

 

【解説】

◎方針→まず、時系列で並べて説明。あとは、インノケンティウス3世をどう使うかが勝負どころ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ポイント】

1.グレゴリウス7世の教会改革は叙任権闘争を中心に

2.インノケンティウス3世が帰結である点に留意

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9 ビザンツ帝国

 

問 最盛期のビザンツ帝国の特色について、次の語句を用いて200字以内で説明せよ。但し、使用した語句には下線をつけること。

 ユスティニアヌス帝 軍管区制 皇帝教皇主義 世界貿易 (横浜国立大・改)

【解説】

◎方針→上の4つの語句から何を述べれば良いか考える。

 

ユスティニアヌス帝→最盛期の象徴

 

 

 

軍管区制→国家制度

 

 

皇帝教皇主義宗教

 

 

世界貿易→経済

 

 

【ポイント】

1.ユスティニアヌスを多めに。また、軍管区制につながるように。

2.世界貿易の発展はなぜか?西欧がそうでなかった理由を考えよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10 封建制度の変容

 

問 14・15世紀に大流行したペストや、当時の貨幣経済の発展などが一因となって生じた封建制度の危機について150字以内で述べよ。 (北海道大)

 

【解説】

◎方針→ペスト、貨幣経済の発展による影響をそれぞれ述べる。結果の危機を具体化。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ポイント】

1.農民の地位向上

2.領主没落、中央集権(王権伸張)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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