2005.10.21.(TUE)
Aiichiro Kohno
今日の要点 No.22 『近代ヨーロッパE』
<今回取り扱う時代について>
〜1800年代後半〜
50 プロイセン憲法
55 アレクサンドル2世即位
56 パリ列国会議 →パリ条約 (黒海中立)
58 愛琿条約
仏越戦争 (〜62)
59 イタリア統一戦争 (〜60)
ダーウィン 「種の起源」
60 北京条約
61 アメリカ南北戦争
ロシア農奴解放令 (→ミール、農村共同体)
イタリア王国成立 (ヴィートリオ=エマヌエーレ2世)
オーストリア憲法
メキシコ事件 (〜67)
62 ビスマルク、首相に就任
アメリカ奴隷解放宣言
ロンドン地下鉄開通
ポーランド反乱
64 第1次インターナショナル成立
65 南北戦争終結
66 普墺戦争
大西洋横断海底電線
67 ダイナマイト発明
マルクス 「資本論」
ロシア領アラスカがアメリカに買収される
オーストリア=ハンガリー二重帝国成立
北ドイツ連邦成立
69 大陸横断鉄道
スエズ運河開通
70 普仏戦争 (〜71)
第3共和政
教皇領併合
(70年代) ロシアでナロードニキ運動
(インテリたちの「人民の中へ」 反ツァーリズム →ミール共地)
71 パリ=コミューン
フランクフルト条約
ドイツ帝国成立
81 ロシア皇帝アレクサンドル2世暗殺
1 ドイツ・イタリアの統一
a)ビスマルクによるプロイセン主導のドイツの統一
@ドイツ連邦での__________国民会議
・・・__________主義と___________主義の対立
→49年に後者を決定するが、プロイセン王が拒否
A61年に__________が即位し、62年に首相に_________が就任
Bデンマーク戦争勃発
・・・北の___________と南の___________を抑えるために、オーストラリアと共同で出兵
→戦後処理で両国がもめ、66年、________戦争が発生
cf;プロイセンの名将_________
→勝利し、プロイセン中心の__________連邦結成
cf;敗れたオーストリアは______________帝国となる
・・・同君連合国。国王;フランツ=ヨーゼフ1世。
Cスペイン王位問題でフランスのナポレオン3世ともめる
→エムス電報事件
→70年、________戦争が勃発
・・・勝利し、ナポレオン3世は退位・亡命する
→フランス臨時政府が発足
→パリ市民は____________を結成し抵抗
→_____________の鏡の間にてヴィルヘルム1世がドイツ皇帝に即位し、
__________帝国が成立する。
→71年、終戦
・・・ドイツは多額の賠償金と_______、________を獲得する。
☆ 統一後のドイツ “外見的立憲主義” ビスマルクによる“あめとむち”による政策
@統一ドイツの立法府
<ノート>
A文化闘争
・・・南ドイツのカトリック勢力(________党)が抵抗。協力に転じる。
B___________法
←ドイツ社会主義労働者党は結社禁止
cf;皇帝狙撃事件
C___________法による産業育成
b)イタリアの統一
@国王;____________
・・・オーストリアに対し挙兵するが失敗し、退位する。(1848)
A国王;_____________が首相に自由主義貴族の________を任命する。
cf;クリミア戦争に参戦
Bイタリア統一戦争
・・・______________と連合してオーストリアから___________を獲得する。
cf;____________の密約により、________、________を割譲する。
C中部イタリアを占領、教皇領東部を併合
D青年イタリア党の__________が__________王国(シチリア、ナポリ)を征服する。
→占領・併合したすべての地域で___________王国が成立(1861)
E_______戦争に参戦してオーストリアを攻撃する。_________とその周辺を征服。
F_______戦争でフランスが敗れたことに乗じて_________を占領し、_________を併合する。翌年、この地に首都移転。
⇔対してローマ=カトリック教会は、破門。国交が断絶する。
cf;「未回収のイタリア」 ________、__________
2 ロシアの改革と東方問題
<内政の様子>
1855 アレクサンドル2世即位
61 __________令
・・・農奴に人格的自由を認めるも、土地所有は有償で不徹底であった。
70年代 ___________(人民主義者)運動
・・・ミール(農村共同体)を基礎とする社会主義の達成。
cf;「ヴ=ナロード(人民の中へ)」
→政府による弾圧や農民の無関心により挫折
● _______(虚無主義)
● _______(無政府主義)
に分散
81 アレクサンドル2世の暗殺 → アレクサンドル2世の暗殺
・・・ロシア産業革命の進行→労働者が革命勢力として期待される。
94 ニコライ2世即位
98 ロシア社会民主労働者党結成
1905 血の日曜日事件(ロシア第一革命)
<対外政策と東方問題>
1821 __________戦争(〜29)
トルコ(+エジプト) vs ギリシア+英仏露
→_____________条約
【内容】
● 黒海と___________、____________両海峡の自由航海権を承認
● トルコがギリシアの独立を承認
1828 ______________条約
・・・____________朝より、アルメニアと________権を獲得
1831 ______________戦争
エジプト+英仏墺 vs トルコ+露
→ウンキャル=スケレッシ条約
【内容】
● ロシア以外の両海峡通行禁止
1839 ______________戦争
エジプト+仏 vs トルコ+英、露など
→海峡条約
【内容】
● 外国軍艦の両海峡通行禁止
1853 _________戦争
露 vs トルコ+英、仏、墺、サルディニア
→パリ条約
【内容】
● トルコの独立と領土保全
● 黒海の中立
1858 愛琿条約
【内容】
● ロシアがアムール川以北を領有
1860 北京条約
・・・極東における南下
【内容】
● 沿岸州を獲得
→ウラジオストクの建設
1860〜 西トルキスタン(中央アジア)を併合
・・・________、________、________の3ハン国
1875 日本との__________条約
1877 _________戦争
露 vs トルコ (バルカン半島の正教徒は露に加担)
→___________条約
【内容】
● __________、___________、__________の独立
● 大ブルガリア公国の建設(ロシアの自治領)
→この条約に対して他の列強が反対し、________会議が開かれる。
cf;ビスマルク「忠実な仲買人」
→___________条約
【内容】
● 大ブルガリア公国をトルコ支配下に置く
● 墺が_______________を管理下におく
● 英の__________島領有
1881 清とイリ条約を締結
91 露仏同盟 シベリア鉄道着工(フランス資本の援助)
95 三国干渉
96 東清鉄道敷設権獲得
98 旅順大連租借
04 日露戦争勃発
3 アメリカ合衆国の発展とラテンアメリカ諸国
“フロンティア”の西漸
a)合衆国の発展
@ 連邦派と反連邦派の対立
・連邦派
・・・___________。_________、アダムス(2代大統領)が中心となる。中央集権主義。
・反連邦派
・・・___________。_________(3代大統領)が中心となる。地方分権主義。
A _____戦争(1812〜14)
・・・ナポレオン戦争中、イギリスが合衆国と欧州大陸との海上封鎖を行い、勃発。ナポレオン戦争終結によって、講和となる。イギリス工業品の流入が停止し、合衆国の産業発展が進行し始めた(経済的な独立)。
B _________(任:1917〜25)による孤立主義
☆ ___________
・・・教書によって発表。ラテンアメリカ諸国の独立に対し、ウィーン体制諸国の干渉を排除することが狙いである。以後も欧州諸国との相互不干渉が現れた外交政策となる。
C ジャクソン大統領の政策
☆ ジャクソニアン=デモクラシー
● 白人男子普通選挙
● インディアン迫害(インディアンの強制移住)←西部開拓
● (黒人への)奴隷制推進
b)南北戦争
@ 南北戦争まで
1820 ________協定
・・・自由州から奴隷州かもめた末、以後、36°30´Nには奴隷州を設けないとする。
54 ______________法
・・・将来、自由州とするか奴隷州とするかは住民が決定。
☆ 共和党成立
|
北部 |
南部 |
州 |
自由州 |
奴隷州 |
基盤政党 |
共和党 |
民主党 |
地方自治 |
連邦主義(中央集権) |
集権主義(地方分権) |
産業 |
商工業 |
プランテーション |
その他 |
保護関税 |
自由貿易・夜警国家 |
A 南北戦争
60 ________が大統領に就任
61 南部が___________国を結成する(首都;_________)
→南北戦争開戦
北の将軍;_______ vs 南の将軍;_______
62 ___________法
・・・公有地を開墾すると、無償で土地を獲得できる。西部の北部支持が確定。
→西漸運動が進展
63 ________による____________演説
「人民の人民による人民のための政治」
___________宣言
・・・
【背景】 イギリスの介入を防ぐ
65 終戦
________暗殺
<黒人の権利拡大>
65 黒人自由権 / 68 黒人市民権 / 70 黒人公民権
c)南北戦争後
1867 ロシアよりアラスカ買収
69 _____________完成
cf;____________完成と同年
86 アメリカ労働総同盟(AFL)の成立 (byサミュエル=コンパーズ)
・・・8時間労働などを主張。社会主義運動や政治運動とは無関係に熟練工の地位向上を目指した。
☆ 人民党
・・・農業系政党。価格上昇を要求。
90 ____________の消滅
【影響】
@ 実力主義
A ______が働き、地位向上。
B 「機会」創設→安全弁
C 国内市場の発展、工業化
D _______主義政策が遅れる
→今後、カリブ海、太平洋地域に進出開始
☆ 当時のアメリカの産業と社会について
● トラスト主体
・・・同一業種内独占単一企業
● 日系移民が労働力へ
<移民の歴史>
〜1880 西欧・北欧
1840〜50 アイルランド
1848〜 ドイツ
1880〜 南欧・東欧
1900〜 アジア系が急増
1930〜 ユダヤ人
1940〜 ラテンアメリカ諸国
1960〜 再びアジア系など
特に南ベトナム移民が急増
● 産業革命の進展により、工業力がイギリスを突破
4 メキシコ
1821 _________から独立(_________の指導)
・・・当時はテキサスやニューメキシコ・カリフォルニアなども含んでいた
1836 テキサスがメキシコより独立(45年にアメリカに併合)
1848 アメリカ・メキシコ戦争に敗北
・・・ニューメキシコ・カリフォルニアなど、莫大な領土を喪失
1858 _________による自由主義的改革
・・・インディアン出身。メキシコ内乱(__________)が発生。
<_________>
・・・ナポレオン3世が内乱に乗じて出兵。オーストリア皇族の__________を帝位に就けるが、挫折し撤兵。
1876〜 ________による長期独裁
・・・反動化し、米英資本を投入。貧富の差が拡大する。
1910〜メキシコ革命
・・・________による_________打倒。合衆国の干渉にあいつつも、17年にメキシコ憲法制定。
1934〜40 カルデナス政権
・・・社会主義的政策。重要産業の国有化。
5 18世紀の文化
<芸術>
文学 |
古典主義 |
●ローマ・ギリシア文化の理想化 |
||
ゲーテ |
独 |
「若きウェルテルの悩み」 |
||
シラー |
独 |
「ヴィルヘルム=テル」 |
||
ロマン主義 |
●反啓蒙主義 ●人間の個性と感情 ●自由主義・国民主義運動 |
|||
ノヴァーリス |
独 |
「青い花」 |
||
グリム兄弟 |
独 |
「グリム童話」 |
||
ハイネ |
独 |
ユダヤ系革命詩人 |
||
ユーゴ |
仏 |
「レ=ミゼラブル」 |
||
アンデルセン |
デ |
童話 |
||
バイロン |
英 |
ギリシア独立戦争に参戦 |
||
プーシキン |
露 |
「大尉の娘」(プガチョフの乱を題材) |
||
写実主義 |
●反ロマン主義 ●人間・社会をありのままに表現 |
|||
スタンダール |
仏 |
「赤と黒」 |
||
バルザック |
仏 |
|
||
フロベール |
仏 |
「ボヴァリー夫人」 |
||
ディケンズ |
英 |
|
||
ドストエフスキー |
露 |
「罪と罰」 |
||
自然主義 |
●現実社会(資本主義社会)の矛盾を表す ●自然科学的観察 |
|||
ゾラ |
仏 |
ドレフュス事件 「居酒屋」 |
||
モーパッサン |
仏 |
「女の一生」 |
||
イプセン |
ノ |
「人形の家」 |
||
トゥルゲーネフ |
露 |
「父と子」 |
||
トルストイ |
露 |
「戦争と平和」 |
||
美術 |
古典主義 |
ダヴィド |
仏 |
ナポレオン1世の宮廷画家 |
ロマン主義 |
ドラクロワ |
仏 |
「シオの虐殺」 「民衆を導く自由の女神」 |
|
自然主義 |
ミレー |
仏 |
農民生活 |
|
|
ゴヤ |
西 |
|
|
写実主義 |
クールベ |
仏 |
「石割り」 パリ=コミューンで活躍 |
|
印象派 |
マネ |
仏 |
対象物からの直接的印象 |
|
モネ |
仏 |
|||
ルノワール |
仏 |
|||
後期 印象派 |
セザンヌ |
仏 |
原色による明るさ |
|
ゴーガン |
仏 |
|||
ゴッホ |
蘭 |
|||
音楽 |
古典派 |
ベートーヴェン |
独 |
|
ロマン主義 |
シューベルト |
墺 |
「交響曲」 |
|
ショパン |
ポ |
ピアノの詩人 |
||
ワグナー |
独 |
|
<哲学・思想など>
哲学 |
カント |
独 |
合理論と経験論を統合し、ドイツ観念論哲学 |
フィヒテ |
独 |
ベルリン大学学長 「ドイツ国民に告ぐ」 |
|
ヘーゲル |
独 |
弁証法哲学 |
|
コント |
仏 |
実証主義哲学 |
|
ベンサム |
英 |
「最大多数の最大幸福」 功利主義 |
|
スペンサー |
英 |
進化論を哲学に導入 |
|
キルケゴール |
デ |
実存主義 |
|
ニーチェ |
英 |
超人について |
|
経済思想 |
アダム=スミス |
英 |
「諸国民の富」(「国富論」) |
リカード |
英 |
「経済学および課税の原理」 |
|
マルサス |
英 |
「人口論」 |
|
リスト |
独 |
ドイツ関税同盟(保護主義貿易)を主張 |
|
社会主義思想 |
バブーフ |
仏 |
総裁政府打倒の陰謀 |
オーウェン |
英 |
ニューハーミニー村 (空想的社会主義) |
|
サン=シモン |
仏 |
産業社会 (空想的社会主義) |
|
フーリエ |
仏 |
「ファランジュ」 (空想的社会主義) |
|
ルイ=ブラン |
仏 |
国立工場 (空想的社会主義) |
|
プルードン |
仏 |
無政府主義 |
|
ブランキ |
仏 |
暴力革命とプロレタリアート独裁 |
|
マルクス |
独 |
「共産党宣言」 「資本論」 第1インターナショナル (科学的社会主義) |
|
エンゲルス |
独 |
「資本論」(マルクスと共著) (科学的社会主義) |
|
歴史 |
ランケ |
独 |
ロマン主義による自国の研究 国家統一の悲願 「世界史概観」 |
ギゾー |
仏 |
7月王政の文相・首相 |
|
法学 |
サヴィニー |
独 |
歴史法学 |
<科学>
ファラデー |
英 |
電磁誘導の法則 |
マイヤー |
独 |
エネルギー保存の法則 |
ヘルムホルツ |
独 |
エネルギー保存の法則 |
ダーウィン |
英 |
「種の起源」 |
メンデル |
墺 |
遺伝の法則 |
パストゥール |
仏 |
狂犬病予防 |
コッホ |
独 |
コレラ菌発見 ツベルクリン開発 |
モールス |
米 |
電信機発明 |
ベル |
米 |
電話機発明 |
マルコーニ |
伊 |
無線送信を開発 |
エディソン |
米 |
蓄音機/白熱球/映画 |
ダイムラー |
独 |
自動車発明 |
ライト兄弟 |
米 |
飛行機発明 |
<探検>
タスマン |
蘭 |
オーストラリア南方やニュージーランド発見 |
クック |
英 |
オーストラリア東岸など太平洋地域を探検 |
リヴィングストン |
英 |
ナイル川の水源調査 |
スタンリー |
米 |
コンゴ探検 |
ピアリ |
米 |
北極点に到達 |
アムンゼン |
ノ |
南極点に到達 |
6 社会主義思想
@ 空想的社会主義
オーウェン |
英 |
ニューハーミニー村 |
サン=シモン |
仏 |
産業社会 |
フーリエ |
仏 |
「ファランジュ」 |
ルイ=ブラン |
仏 |
国立工場 |
A 無政府主義
・・・プルードン、バクーニン、クロポトキン
B 科学的社会主義
マルクス |
独 |
「共産党宣言」 「資本論」 第1インターナショナル |
エンゲルス |
独 |
「資本論」(マルクスと共著) |
C 国際社会主義運動
組織 |
第1インターナショナル |
第2インターナショナル |
第3インターナショナル |
年 |
1864年 |
1989年 |
1919年 |
本部 |
ロンドン |
パリ |
モスクワ |
中心 |
|
ドイツ社会民主党 |
ロシア共産党 |
特色 |
●マルクス派とプルードン派の対立 ●パリコミューン成立により解散 |
●無政府主義を廃し、マルクス派が主導 ●各国政党が1次大戦を支持し、崩壊 ●仏ではサンディカリスム(労働組合を指向)が派生 |
●別称、コミンテルン ●人民戦線戦術 |
cf;ロシア社会民主労働党
D 社会民主主義
・・・暴力革命を否定し、議会制民主主義による社会改良
● ドイツ社民党、_____________の______主義
● イギリス__________協会(ウェッブ夫妻、後の労働党)