2006.10.10.(TUE)
Aiichiro Kohno
近代中国史@ 『明』
1 明 (1368〜1644)
<成立期・発展期>
a)太祖_____帝(朱元璋)
@ 都;_____ ← ____の乱
A 大都を制圧 → 元は北元となる。
B 政治制度の整備=皇帝独裁体制の樹立
C 宰相と中書省を廃止。六部を皇帝直属とする。
D 軍事制度;衛所制
E 地方制度;里甲制
cf;
●賦役黄冊・・・戸籍簿、租税台帳
●魚鱗図冊・・・土地台帳
F 明律・明令の制定
b)成祖_____帝
@ ______で______帝を廃し、帝位に就く。
A 鄭和に南海遠征を命ずる(1405)
・・・南海諸国に朝貢貿易を促すことが目的。一部はメッカや南アフリカのマリンディに到達。
cf;鄭和は宦官でイスラム教徒。
※西欧の大航海時代よりも早い
B 対外遠征
1.モンゴル(北元がタタール・オイラートになっていた。)
→始皇帝のときのものとは異なる万里の長城を建設。
2.陳朝ベトナム(→後に黎朝が独立)
C 北京に遷都
D 内閣大学士を設置 ・・・宰相に代わり政治の中心へ
<衰退と滅亡>
c)明の衰亡
☆内憂(_____の乱)・外患(_________)
外患
@ 北慮
1.______の変(1449)
・・・_________が率いる________が明に進入。正統帝が迎え撃つが、捕虜にされる。
2.庚戌の変(1550)
・_________が率いる_________が明に進入。北京を包囲。
・その後、________はチベットに侵入し、ラマ教の保護者となり、これをモンゴルに伝来させる。
3.女真の侵入(下で説明)
A 南倭
1._______
[前期]14C中心・・・略奪行為中心
[後期]16C中心・・・密貿易など ← 朝貢貿易以外禁ずる明の海禁策
2.日本の侵略(下で説明)
内憂
1. 万暦帝時代の悪政
2. 李自成の乱
B ______帝
1.張居正の改革
・・・一条便法(土地税と人頭税を一括して銀納)を導入
[背景] 日本銀やメキシコ銀(アカプルコ貿易)の流入による銀流通量の増大
2.宦官を重用
3.東林派(東林書院を本拠地とし、顧憲成を指導者とする。)と非東林派による抗争激化
4.豊臣秀吉による壬辰・丁酉の倭乱(文禄・慶長の役)の発生
5.女真族(ツングース系)のヌルハチが挙兵、後金を建国
C ______帝
1.ホンタイジが後金を清と改称
2.李自成の乱が勃発
3.呉三桂将軍の清討伐中に李自成により北京陥落(1644)
・・・呉三桂は清に降り、清の順治帝を伴って北京入場。
d)明の文化
特色 |
●国家的編纂事業 ●実践を重んじる陽明学 ●庶民文化 |
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編纂 |
「四書大全」 |
朱熹の「四書集注」を元に。永楽帝の命令により編纂。 |
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「五経大全」 |
孔穎達の「五経正義」を元に。永楽帝の命令により編纂。 |
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「永楽大典」 |
古今の図書を収集・分類永楽帝の命令により編纂。 |
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儒学 |
王陽明 |
南宋の陸九淵を継承。知行合一。心即理。実践を重視。 →陽明学に発展 |
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李贄 |
陽明学左派。 |
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実学 |
「本草綱目」 |
李時珍 |
薬物本 |
「農政全書」 |
徐光啓 |
総合農業書。著者は宰相。 |
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「天工開物」 |
宋応星 |
産業技術を纏める。 |
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文学 |
「西遊記」 |
玄奘の空想小説。 |
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「金瓶梅」 |
腐敗した社会の実情を描く。 |
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「水滸伝」 |
北宋末の梁山泊について。 |
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「三国志演義」 |
三国時代の歴史物語。 |
e)宣教師の活動
@マテオ=リッチ(伊)・・・「幾何原本」や世界地図「坤輿万国全図」
☆「坤輿万国全図」にはすでに新大陸も描かれていた。
Aアダム=シャール(独)・・・大砲鋳造