2005.08.18.(TUE)
Aiichiro Kohno
特殊チェックリスト No.10 『産業革命』
《年表》
1733 ジョン=ケイ 飛び杼 (織布)
1764 ハーグリーヴス ジェニー紡績機
1769 アークライト 水力紡績機
1769 ワット 蒸気機関の実用化 ← ニューコメン(排水など)
1779 クロンプトン ミュール紡績機
1785 カートライト 力織機 (織布)
1793 ホイットニー 綿繰り機 <米>
1807 フルトン 蒸気船 <米>
1811 ラッダイト運動
1814 スティーブンソン 蒸気機関車 ← トレヴィシクの改良
1825 ストックトン=ダーリントン間鉄道開通
→リヴァプール=マンチェスター間鉄道開通
1869 アメリカ横断鉄道完成
《論述対策》
□ “大西洋革命”
英
米 仏y
◎
産業革命とは何か
工場制機械工業の下で、生産の速度・量において画期的な飛躍が見られる、道具から機械への技術革命である。
◎
産業革命の要素
@
市場 ← 1760年代の植民地抗争での大勝利
A
労働力 ← 第2次エンクロージャー
B
資本 ← 対外貿易、インド経営
C
技術 ← 王立協会
D
原料 → 製鉄業
◎
産業革命の結果
@
資本主義体制の成立 ← (産業)資本家(工場を所有) ⇔ 労働者
A
労働問題の発生 ← 低賃金・長時間労働・女性・子供
B
厚生問題 ← 住居(環境)・疾病
◎
外国への影響
@
西インド(・中近東)・アメリカの原綿生産 ← 奴隷制
A
インド綿工業の没落 → インドで失業者発生
B
イギリス世界市場 ← 羊毛(・・・オーストラリア)、木材、穀物、茶
C
各国への産業革命の波及
cf1;各国の産業革命の進展(19C)
@ 25 ベルギー ← イギリス、機械輸出禁止令解除
A 30 フランス ← 7月革命(軽工業中心)
B 33 ドイツ ← ドイツ関税同盟
C アメリカ ← 米英戦争
D 61 ロシア ← 農奴解放令(重工業中心)
E オーストリア
F 90 日本 (重工業中心)
cf2;産業革命が遅れた国々では政府が資本援助や関税対策を行った。
◎
農業が資本主義的経営の移った契機 <農業革命>
【担い手】 農業資本家
@
エンクロージャー
A
四輪作法
B
休耕地がなくなる 【背景】 対フランス戦争と人口の増大
C
生産の増大
◎
エンクロージャーについて
【第1次】 牧羊のために非合法で行われた
【第2次】
穀物生産のため合法で行われた
→ 産業革命の担い手である労働者の発生
◎
イギリスが最も早く産業革命を達成した理由
@
市民革命によって独占商人がいなくなりギルドの規制がゆるめられ、自由な商業生産が展開される。
A
マニュファクチュアによって分業が進行する。単純化のため機械の出現が可能となる。
B
海外市場の拡大や奴隷貿易を含む三角貿易により大量の資本が発生する。
C
第2次囲い込みの進展により、大量の余剰労働力が発生する。
D
自国あるいは植民地からの原料が豊富で、また、科学技術の進展も最先端で進行していた。
◎
イギリスで運河が発達した背景
水辺に水力を水車によって直接利用した紡織工場が多かったため。
◎
鉄道汽船の歴史的役割
cf;鉄道・・・原料である石炭、鉄鉱石を製鉄所に運んだり、出来た鋼鉄を搬出・運送。
@
資本主義における市場の開拓
A
国家的統一
B
帝国主義政策の支え
◎
フランスの産業革命が遅れた理由
@
ユグノー戦争やナント勅令廃止で、新教徒である多くの生産者・技術者・商人は弾圧受け国外に逃亡・亡命してしまったから → 資本不足に陥る
A
フランス革命時の自作農の激増によって農村が不解体 →労働力不足
◎
アメリカやドイツなどで急速に産業革命が進展した理由
アメリカのリンカーンによるモリル関税や、ドイツのビスマルクによる関税の制定などにより、保護貿易体制を推進した。
◎
イギリス中心の世界貿易
□ “The work shop of the world” 世界は我が国の農園である。
◎
産業革命の拡大
@
技術革命 ← 綿工業
A
製鉄・機械工業 → eg;コークス法 (ダービー父子)
動力革命 ← 蒸気機関
B
交通革命 ← 運輸・通信